カテゴリー: 月と太陽の傾き

マケドニアでの充実した数日

ただいま。
マケドニアからザグレブに戻りました。

その前にひとつ。
4月の投稿でそろそろブログは終えようと書きました。
おかげで観覧者数がかなり減ったことと、
やはり自分のためにも書いておきたいこともあるので、また書こうかなと。
ま、ブログは所詮そんなもん(身勝手)ですね。

マケドニア。
はじめてのマケドニアへは、ザグレブからクロアチア航空で約1時間15分、夜11時に首都スコピエに到着し、迎えのミニバンで3時間、オフリドという大きな湖のそばに佇みバルカンのエルサレムと呼ばれる世界遺産指定の町へ。オフリドまでの真っ暗な道、ガソリンスタンドの明かりの下で、もう随分と長いことみることがなくなった野良犬とも、放し飼いの犬ともとれる、でもかなりフレンドリーな犬たちにたくさん出会った。それほどのんびりと、昔ながらの時間が流れているということか。出会ったどの犬君も薄汚れて毛並みもなにもあったものじゃないけれど、なんだか彼らはとても自由で幸せそうだった。

オフリドの湖畔の大きなホテルで行われたマケドニア政府とユネスコによる「WORLD CONFERENCE ON INTER-RELIGIOUS AND INTER-CIVILIZATION DIALGOUE」意訳すれば「国際カンファレンス(議会)ー宗教と文明との対話」そんな意味あいの学会に出席、それが今回のマケドニア行きの目的。世界各国から集まった各宗教の代表、学者、平和活動家たち約200人位(詳しい数はわかりませんが)が、宗教と文明を通し和平をもたらすにはどうしたらよいか、とかいったことのスピーチを2日間に渡り朝から晩まで聴講。

カンファレンスでは、思いがけず数人のユダヤ、アラブの両イスラエル人やアメリカ系ユダヤ人など、いくつかのとてもよい出会いがあり、しかもそのうちの一人とは99年にエルサレムで偶然に出会っていたのを思い出したり、オリーブ山に住むスーフィーのシェイク(指導者)で平和活動家のハッサンやその他、2004年から大黒さんと続けている対話ブログ『グロスマンを読みながら ー対話への対話』に繋がる人たちともいろいろと話すことができ、本当に久しぶりにとても有意義な時間を持つことができた。

オフの日曜には午後からイスラエル人たちと数人でオフリドの旧市街の石畳の道を歩き回り、すっかり靴がダメになり、そしてシャッターを切る右腕だけが真っ赤に日に焼けた。雨続きでまだコートがいるザグレブとは異なり、アルバニア国境に近いオフリドの町はもうすっかり初夏だった。イスラエルを思わせるカッと刺すような太陽、水辺、要塞跡。通りで寝そべる野良犬。町の中心街をノロノロ、のんびーり歩く人々、Yugoやフィーチョなどこの界隈でなければもう存在していないレトロな車。道の雑草。高層ビルなどない空はどこまでも青く高く広い。もう80年代後半〜90年代初頭にかけてのイスラエルの郊外の町が、大げさに言うなら映画『グローイングアップ』の世界がそこにあった。

「人と人との繋がりが今回の集まりのハイライトだね」「こんなに日焼けしたら、外にも出ず真剣に討論してたなんて信じてもらえないねー」「わっはっはっはっ、その通り」「あの解決策はいただけないね」「うんうん」なんて、すっかりその短くかつぎゅっと凝縮された数日で家族のようになった人たちと、毎夜深夜までロビーで居座り組。時にはユダヤ人特有のさまざまなジョークの花も乱れ咲き。ああ、イスラエルに、エルサレムに帰りたい、そう心から思ったが、人生、ままならぬが人生か。

そんなこんなで、新しい今とこれからの目標がいくつか見いだせ、自分を取り戻し、よい頭の体操、休暇、出会いに恵まれ、戻って来たザグレブはちょっとキラキラしてみえたよ。

*オフリドの写真はこちら

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