カテゴリー: 不思議のクロアチア

あーもう・・・。

業者さんがベランダの猫落下防止ネットの骨組みができたからと、午前中にいきなりやって来た。二時間半ほどそれを取り付けて、途中で「じゃ、また明日!」と帰っていった。

・・・寸法がおかしい。縦の長さが短すぎる、低すぎる。何しにきたの、この前。全部上まで覆ってねって、わかった、って言ったじゃないですか。計ってったじゃないですか。なのに全然「・・・短い。ですよね?」「ああ、うちの猫にはこうしたから!」・・・そりゃよござんしたですね。だからうちのも同じでいいってそんなロジックはないっしょ。確かにおっちゃん、かなり背が低い。わたしよりもかなり、低い。おっちゃんにとってはコレ、十分な高さだから、なんていうロジックなの?・・・っていうか、もうっ!

作りなおして、と言えばもう臍まげてきっと来ないだろうから、網もぜんぜんこの前の話しとは別物だし。が、その後、もうおっちゃんにはなにも言わず。彼が帰った後、なんでやねん!!とか、どーやねんこれ!とか、はあ?とか、ぶつぶつぶつぶつ納得できていないわたしがまだまだ未熟なのでしょう。菩薩への道はまだまだ遠いのであった。

もうっ。

クロアチア、みなさん、住みませんか?忍耐強くなれますよ(笑)。

カテゴリー: 月と太陽の傾き

ユダヤ映画祭3と眼鏡とそれとあれと。

今年もザグレブ・ユダヤ映画祭が開催され、先日オープニングが行われたが、今年はパス。映画祭もパス。毎年ホロコーストの映画は正直キツイしそうそういつもいつも観たいわけでも、心弾み観る題材でもない。そろそろホロコーストは横に置いて、なにかちがうテーマ、そう、未来に向けたものがおもしろいと思う。そんな理由で今年は上映予定をちらりと観ただけで、行く気起こらず。

眼鏡屋へ行く。今の眼鏡はもう15年近く酷使してきたので、そろそろ隠居させてあげたい。がしかし。けっきょく物質と価格では日本に勝る国ナシ。なんて高いんでしょう、眼鏡。乱視レンズは驚愕の巨額で、フレームと合計で5000クナ強、約8万円近い出費にじたばた二の足を踏む。ここの物価で見れば感覚的には日本で15〜20万円ほどの眼鏡を買うのようなもの。眼鏡屋ではなにひとつクロアチアで生産しているものがなく、フレームも日本製からシャネルやアルマーニ、グッチなど世界的なブランドのもの。レンズもフランス製またはニコン。すべて輸入品となればそりゃあ高いに決まってます。眼鏡だけに限らず、ちょっとしたおしゃれ雑貨だってそうだし、猫のおもちゃにしろ、キャットフード、爪研ぎ、ペット用品においておそらくクロアチア製のものはない。しかも次ぎいったいいつなにが入荷するかもわからなければ、同じ店に行けば同じものがあるという保証もない。品切れになれば再入荷なしなこともかなり多い。なので、見つけた時にまとめ買いしておかないと困るものもあり、自宅の物置部屋はそんなストックでいっぱいになる。できるだけシンプルに生きたいのに、まったくスマートでない感覚。

さて、ベランダの猫落下防止対策の行方について。あれから3人の業者さんが来るも、いずれもなーんだか適当な感じで、これまた眼鏡に負けず劣らずあり得ない値段。しかも電話帳で探したのでもなく紹介で来てもらっていてもそんな感じなので、もう一体誰に頼ればいいのやら(一般的にはじめての知らない業者だと素性がわからないため、たいてい紹介で回してもらう)。そうこうしているうちにいつものごとく時間だけは過ぎてゆき、最終的に頼んだ業者さんはかれこれ一週間過ぎても「今作ってる最中」のくり返し。ああーーー、一ヶ月後?二ヶ月後?はたまた三ヶ月後にできれば万々歳?

家具。お隣さんのオーストリアのグラツにあるイケアから代理購入して来てくれるザグレブの引っ越し業者にようやく本棚を注文。これも大工の見積もりでは20万円近かったが(ありえん!!)、イケアの一棚7000円ほどの本棚6つでぜんぜん満足。これにてなんとかイスラエルから運んできた段ボール箱の整理が二年ぶりにできた。ほんっと、牛の歩みというよりも、象さんの足踏みである。キッチンの改装。カウンターなどガタガタになっているも、もうやる気ナシ。もーどーでもイイデスって感じデス・・・。

カテゴリー: 月と太陽の傾き

talk about our future.

ドゥブロヴニクで講演しているL氏から電話。

「みんなを驚かせたよ。」
「どうやって?」
「将来の話しをしたんだ。みんな怖がってたよ。」

みな過去の話、パルティザン、共産主義、ばかりする。
誰もこれからのことは話さない、
将来を話すこと聞くことは、避けたがる。

将来を、未来を作っていくということは、
それぞれがしなければならない義務、選択、
つまり本当の意味での自由を選択して実行していかなければならないから。

Let’s talk about our future not the past.

カテゴリー: くーし&たんたん, 不思議のクロアチア

季節外れの雨とまたまた落下くーし君。

ふと気がつくと、ザーザー、窓からちょっと軽い、冬とはちがう春先の雨音が聞こえて来た。

あれ?今時分に、雨???

こんな5月も中旬にもなろう時期に雨が降るわけがない。そうオフリド(マケドニア)ですっかりイスラエルを思い出してしまった体時計。しばらくの混乱のあとで「ああ、そうだった、ザグレブだった」。

今日は一日中、降ったりやんだり、雷さまもご機嫌で、何度も激しくドラムを叩いていた。

昨日のできごと。午後6時頃に下に住むNちゃんから電話。「くーしがうちにいるよ。庭に落ちて来たから保護したよ」えっ?くーし、いつの間に?・・・NちゃんとNちゃんのお母さんがキッチンで食事している最中に、びゅーんっと上からくーしが落ちて来るのを目撃。慌ててお母さんが庭に降りくーしを抱きかかえ、その後を追ってNちゃんちの猫用ケージをNちゃんが持っていってくーしを保護してくれたそうだ。ありがたい。

くーし、いい加減に体のバランスを学びませんか?・・・というよりも、保護ネット、あそこにもつけなきゃ。・・・そう言いつつ、二年が過ぎたのは、わけがある。これまで何度も業者さんに来てもらいはなしを進め、「それじゃあ、一週間後ぐらいに」といって、その後二度と連絡がつかないか、また来週行きますといって、同じく二度と現れない。イチオウ、こちらが頼んでお金払うわけで、お客さんなんだけど、なんてこと言っても始まらない。だんだんこちらも何度も電話するのに嫌気がさして来て、そんなこんなでキッチンのバルコニーには保護ネットがつけられないまま。もうひとつのバルコニーには前回帰国時にあほらしと思いつつもこちらに持って来た安物のネット(100円ショップかなんかの)をザグレブ到着後すぐ自分で設置したのが笑えて来る。・・・けど、こんなことならもっと買ってくればよかった・・・。明日、もう1軒、来てもらいます。今度ダメならもう引っ越ししかないかも。が、それもそんなに簡単じゃないのよねえ。大人の事情。

ザグレブで学んだこと=専門家でもなんでも他人には頼らず期待せず、できることできないことすべて自分でやってみる。それがイライラしないで済む&物事が進む解決法。

カテゴリー: 月と太陽の傾き

マケドニアでの充実した数日

ただいま。
マケドニアからザグレブに戻りました。

その前にひとつ。
4月の投稿でそろそろブログは終えようと書きました。
おかげで観覧者数がかなり減ったことと、
やはり自分のためにも書いておきたいこともあるので、また書こうかなと。
ま、ブログは所詮そんなもん(身勝手)ですね。

マケドニア。
はじめてのマケドニアへは、ザグレブからクロアチア航空で約1時間15分、夜11時に首都スコピエに到着し、迎えのミニバンで3時間、オフリドという大きな湖のそばに佇みバルカンのエルサレムと呼ばれる世界遺産指定の町へ。オフリドまでの真っ暗な道、ガソリンスタンドの明かりの下で、もう随分と長いことみることがなくなった野良犬とも、放し飼いの犬ともとれる、でもかなりフレンドリーな犬たちにたくさん出会った。それほどのんびりと、昔ながらの時間が流れているということか。出会ったどの犬君も薄汚れて毛並みもなにもあったものじゃないけれど、なんだか彼らはとても自由で幸せそうだった。

オフリドの湖畔の大きなホテルで行われたマケドニア政府とユネスコによる「WORLD CONFERENCE ON INTER-RELIGIOUS AND INTER-CIVILIZATION DIALGOUE」意訳すれば「国際カンファレンス(議会)ー宗教と文明との対話」そんな意味あいの学会に出席、それが今回のマケドニア行きの目的。世界各国から集まった各宗教の代表、学者、平和活動家たち約200人位(詳しい数はわかりませんが)が、宗教と文明を通し和平をもたらすにはどうしたらよいか、とかいったことのスピーチを2日間に渡り朝から晩まで聴講。

カンファレンスでは、思いがけず数人のユダヤ、アラブの両イスラエル人やアメリカ系ユダヤ人など、いくつかのとてもよい出会いがあり、しかもそのうちの一人とは99年にエルサレムで偶然に出会っていたのを思い出したり、オリーブ山に住むスーフィーのシェイク(指導者)で平和活動家のハッサンやその他、2004年から大黒さんと続けている対話ブログ『グロスマンを読みながら ー対話への対話』に繋がる人たちともいろいろと話すことができ、本当に久しぶりにとても有意義な時間を持つことができた。

オフの日曜には午後からイスラエル人たちと数人でオフリドの旧市街の石畳の道を歩き回り、すっかり靴がダメになり、そしてシャッターを切る右腕だけが真っ赤に日に焼けた。雨続きでまだコートがいるザグレブとは異なり、アルバニア国境に近いオフリドの町はもうすっかり初夏だった。イスラエルを思わせるカッと刺すような太陽、水辺、要塞跡。通りで寝そべる野良犬。町の中心街をノロノロ、のんびーり歩く人々、Yugoやフィーチョなどこの界隈でなければもう存在していないレトロな車。道の雑草。高層ビルなどない空はどこまでも青く高く広い。もう80年代後半〜90年代初頭にかけてのイスラエルの郊外の町が、大げさに言うなら映画『グローイングアップ』の世界がそこにあった。

「人と人との繋がりが今回の集まりのハイライトだね」「こんなに日焼けしたら、外にも出ず真剣に討論してたなんて信じてもらえないねー」「わっはっはっはっ、その通り」「あの解決策はいただけないね」「うんうん」なんて、すっかりその短くかつぎゅっと凝縮された数日で家族のようになった人たちと、毎夜深夜までロビーで居座り組。時にはユダヤ人特有のさまざまなジョークの花も乱れ咲き。ああ、イスラエルに、エルサレムに帰りたい、そう心から思ったが、人生、ままならぬが人生か。

そんなこんなで、新しい今とこれからの目標がいくつか見いだせ、自分を取り戻し、よい頭の体操、休暇、出会いに恵まれ、戻って来たザグレブはちょっとキラキラしてみえたよ。

*オフリドの写真はこちら

カテゴリー: 勝手にレコメンデーション

「ハワイアンレッスン」の著者ノートと大黒さんとの会話

一か月ぶりの更新です。さて、すっかり春めいて来たザグレブですが、わたしはというとマケドニアに数日行って来ます。はじめてのマケドニア、はじめてのエリア、うーん、いったいどんな国でしょうか。楽しみ。

春先に終えたこの物語のライナーノートと大黒さんとの会話が葉っぱの坑夫にて掲載されましたので、どうぞ読んでみてください。以下、葉っぱの坑夫のレビューです。

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■「ハワイアンレッスン」連載を終えて
 ノート:大桑千花
 会話:大桑千花、大黒和恵
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この3月に連載を終了した「ハワイアンレッスン」についての、著者のノートと著者とエディターの会話を掲載しました。「ハワイアンレッスン」はいろいろな読み方ができるストーリーだと思いますが、ノートでは著者が自作を振り返って解説しています。「会話」の方ではストーリーからは少し離れて、これが書かれたバックボーンを探っています。ある国に異なる言語や文化、習慣をもって暮らすこと、そこには日本に住む外国人や外国籍の人たちも含まれるわけですが、そういった「外からの目」をもって世界を見ることが、生きることの中でどういう作用を及ぼすのかについてたくさん触れています。大桑さん自身、外国人として海外に長く暮らしてきて、イスラエル時代には「日本語=日本文化の持つコンセプトやニュアンスと自分の世界(ヘブライ語と英語)がまったくマッチしなかった」経験をもっています。この「会話」では、二人の話がジグザグとあっちへ行きこっちへ行きしているように見えますが、「ハワイアンレッスン」を紡いでいる目の位置、世界の見方、といったものがどういうものだったのか、何によってこの話は特徴づけられているのか、ということに近づこうとしているのだとわたしは思っています。この世界にはまだ、語られていないたくさんの「目のあり方」があるんだ、と気づかされます。