カテゴリー: 混沌の文化

できること

在ザグレブのイスラエル人の友人が言った。
欧州に住むイスラエル人の奥様方って、最悪だ。
と。

ああ、
いわゆる暇を持て余している、海外在住成金マダムたち。
国に関わらず、よく耳にする話だなあ。

ヒトの価値は学歴職歴社会的地位。
伴侶の社会的ポジションすらも左右する、
計算された利害関係なお付き合い。
そんな振るいがけをするマダムたちには、
テル・アヴィヴからザグレブに引っ越して来て、
知り合いも少なく職もまだ見つかっていない友人、
つまりつき合ってもなんの得にもならない彼女には
なんのキョウミもない。

友人は頭のてっぺんから足の指まで品定めされ、
ゴミのように扱われて泣きたくなったそうだ。
ただひと言でいいから、
「なにか必要だったら言ってね」
そう言ってほしかったと。
そう、知らない外国に住みはじめた当初は、
誰かが少しでも自分のことを気にかけてくれるような
そんなほんのちょっとしたひと言に救われたりするものだ。

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イスラエルに住むイスラエル人はおせっかい好き、
質問攻め好きが多い。
相手が見知らぬヒトでも関係ない。
移民のメルティングポット、
新しい隣人が地球のどこかからやって来たなんてことは
日常の一こま。
あれこれあれこれこーしろあーしろ、
そのヒトによかれと口を挟む。
アメリカのユダヤのコミュニティーでも
そういうことは割に多かった。
離散の歴史、
つまりユダヤ人同士助け合いながら異国の地で生きて来たこと、
そしてユダヤのツダカ(社会貢献、福祉、喜捨)の教えにあるのだろう。

それなのに、
ミズラヒ系・スファラディ系の成金マダムたちは、
憧れの欧州での表面的なハイソサエティな生活で
すっかり無感覚。
もともとツダカなど気にもしないヒトたちなのかもしれないが。

ヒトの価値。

本当に心から他人のことを思いやれる、
そしてそれを行動にできる。
それがどんなヒトでも関係なく、
他者に手を差し伸べる。ただそんなことかもしれない。
これって簡単に思えるけれど、
本当にそれが実行できるヒトはどれほどいるのだろうか。

他者のためになにかをする。
そういうものがなくなったら、
マダムたちのようなラベル付け、私欲だけの世界になってしまったら、
世の中は崩壊する。
現にわたしの友人とマダムたちの関係はあっけなく崩壊した。

今日、誰かのためになにかしただろうか。
一日に一度でいい、小さなことでもいい、
自分以外の誰かのためになにかをする。
家庭。
誰かのためになにかをしてあげられる、
いちばん身近なレッスン場だ。
そこから世の中へ伸びてゆく。

ン、なんとなく話の結びがズレたかも・・・(笑)。

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できること” への8件のフィードバック

  1. こんにちは。
    異国の同郷人というのは、時に微妙な関係になりますよね。
    在住国の国民性も影響するのかも?と思うこともあります。
    今は、全く日本人に会いません。
    それも異常?(苦笑)

    久しぶりにお邪魔しました。
    お元気ですか?

    ようやく雪も融け、ウチの猫たちは外遊びに忙しくなって来ました。

    1. Maadienneさん。

      こんにちはー。お久しぶりです。
      元気です、どうもありがとう!
      Maadienneさんはお元気ですか?

      わははっ。
      わたしも邦人社会とはちがうところで
      ローカルに混ざりながらそっと生きてます。
      そのほうがラクかもね、と(笑)。

      「お外に行けていいなあ〜〜」

       ↑
      くーしとたんたんからの伝言でした。

  2. 心優しき折には人のことも憂えるけれど、
    心貧しき時には自分のことで精一杯。
    そしてそんな自分に嫌になり・・・を繰り返している間に、
    また春が来ました。この世に生を受けて・・・になるのに、
    人類の進歩と調和に程遠い日常生活です。
    優しさや思いやりという心の水分が抜けていくことのないよう、
    くーしとたんたんのように、お花の水をごっくんしたいです。

    1. 寧夢さん。

      そうなんですよね、
      自分が幸せな時はココロに余裕があって、
      他人のことも気にしてあげられる。
      寧夢さんはそこに葛藤がありますが、
      有閑マダムたちをみているとどうなのかなあと。
      彼女たちがあまり幸せではないのはわかりますから、
      彼女たちを批判する気はないですが、
      なんだかさーっと寂しい気持ちになりました。

      くーしは相変わらず花の水を飲んでますよ(笑)。
      もっと優しくなるかな?

  3. そんなヒトの価値=学歴職歴社会的地位な世界が
    私を壊しそうになって、いつの間にか自分もそういう
    価値観を持ったよろしくない人間になりそうになって
    日本を出ましたです。いや日本がいけないんじゃないな。
    その事に目を向けないようにしていた自分が
    いけないんだな。

    同じ単一民族の日本にいたときは究極にはその考えが
    当たり前と思っていた自分もいけない。
    価値観の違いが見えにくかったのかもしれませんね。

    この地ではその価値観はあまり通用しませんが、
    階級社会というのはどの地でも根強く残っているし、
    それを認めながら生きていくのも必要かと思うように
    最近なりました。

    スミマセン、無駄に長いひとり言的な告白で。

    ところでツダカという教えはどのユダヤ人も学ぶのですか?
    ツダカに基づいた教えはユダヤ人以外の人々にも向けられる?
    チカさんが言うようにハイソ(成金な)な世界に生きるヒトは
    どこ拭く風のように感じます、私も。

    見えない壁を感じずヒトとして向き合ってくれてるな、
    たとえそれが一瞬だとしてもと・・・感じだのは、
    例のジューイッシュマム(付き合いは長いですが)と
    例のチョコレート屋で出会った黒い淑女だけでしたもん。
    あ、あとそこの店員のお兄さん2人も優しかった。
    本物の笑顔でしたね、あれは。

    ほんとスミマセン、まとまらないコメントでこんなに長くて。

    1. チプサルママさん。

      >価値観を持ったよろしくない人間になりそうになって
      日本を出ましたです。

      あー、わかりますよ。
      わたしもどちらかというとそうかもしれないです。
      が、仰る通り、日本が悪いわけではなく
      (でも日本はかなり他からみても学歴社会ではありますが)、
      世界中どこでも社会にはそういう一面があって。

      ツダカですが、
      基本的にはユダヤ人社会内でのことなのですが、
      だけどそういうことが意識にある人は
      自然とその枠を超えて万人に対してそうであることも多いですね。
      ママさんのおトモダチのジューイッシュマムさんや、
      チョコレート屋さんのお話などにあるように。

  4. ちかさん、くー&たん、こんにちは!お元気そうで何よりです。
    ちかさんの本抱えてエルサレムに行って参りました。毎日、毎日、足の豆が潰れて血が出るまで旧市街を歩きまわって(笑)神殿の丘と西の壁が見渡せる広場も見つけました!ウィーンカフェにも通いました(アップルパイが美味しかったです。)アメリカンコロニーのフィルターコーヒーには癒されました!

    メア・シェリームではすっかり方向が解らなくなり、駄目もとで道を聞いた超正統派の男性が「後ろに着いて来なさい」と言って大通りまで案内して下さり感激しました。

    「ツダカ」をすると赤い糸を手首に結んで下さるのですが何か意味があるのでしょうか?
    (一昨年訪れた時よりも西の壁周辺やユダヤ人地区でツダカする人達が多く、心が痛みました)

    あとシャバットの日にはホテルの滞在客の正統派のご家族達は皆さん白い服を着ておられたのですが、何か意味があるのですか?(質問責めですみません)

    ちかさんの本と、いろんな人達に助けられて、ガイドブックには載っていないエルサレムを体験出来た、大変有意義な充実した旅になりました。

    ちかさん本当にありがとうございます!

    1. うめさん。

      こんにちは。
      おおおーっ、エルサレム行かれたんですね!
      無事ご帰還、おめでとうさんです(笑)。
      いろんな出会いがますます旅を魅力的にしますね〜。
      たくさん回られたみたいですね、よかったよかった♪
      わたしも微力ながらお手伝いできてうれしいです。

      赤い糸のアレですが、
      まあ迷信みたいなものと思ってもいいかなと。
      ほら、ミサンガでしたっけ?
      手首に巻いておいて切れなければ願いが叶うとか、昔ありましたよね。
      あんなようなものです。

      シャバットの白い服ですが、
      習慣みたいなものの一つで、
      カバラと呼ばれるちょっと一般には理解しにくい教義から来ているのですが、
      人によってはシャバットや結婚式、
      祭り行事などのお祝いの日に白い服を着ることがあります。
      確かに白い服って、気分に影響しますね。

      またいつでもなにかご質問があればどうぞ〜。

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