カテゴリー: ユダヤ雑学

Once Upon a Time in…

なんだか頭の中が忙しくて。

疲れてベッドに入るとあれこれ思っていたことがブワーッとひとりでに話しはじめて、ブログに書こうと思うものの、それから起き出すのもなんだか眠れるタイミングを失いそうで。

久しぶりに好きな映画を観た。Once Upon a Time in America. あの物悲しげな曲が今もぐるぐる回る。限りなくロマンチックで、切なくて、ゆっくりと丁寧に進むこんなフィルムは今では到底作れない。舞台はアメリカの禁酒時代、1920年代のブルックリン。バックにウィリアムズバーグ橋が映っているから、舞台はロシアやリトアニア、ポーランドなどからのユダヤ移民が多く住んでいたウィリアムズバーグあたりなのだろうか。そのユダヤ移民の子供たち、ギャングとなっていく彼らを描いた映画のはじまりでは真っ黒な服ばかりのユダヤ人街も、時代の移り変わりとともに変化してゆく。いかにも欧州またはロシア系のユダヤ人っぽく黒いキパの、マゲン・ダヴィッド(ダヴィデの星)が窓ガラスに描かれた主人公たちの出入りするレストランも、後半では窓のマゲン・ダヴィッドの上に「カシェル」とヘブライ語。これほど美しく風格あるカシェルのレストランが実際にあったのだろうか。今までの実生活では見たことがない。今もウィリアムズバーグの片隅にあるのなら、そのドアを押してみたいと思わせる。

少年時代の主人公(大人になってからはデ・ニーロ)が恋する少女、そのレストランの娘、デヴォラ(ジェニファー・コネリー)だって、ほんとうに美しい。バレリーナを目指してレストランの倉庫で蓄音機から流れるメロディーに舞う。おやっ?あの当時のウィリアムズバーグのユダヤ社会で、しかもハシディック家庭に見えるその一家の娘としてそれが可能だった?映画だから?そのおなじ街に実際に主人公たちのようなユダヤ・マフィアがいたのだから、当然移民ユダヤ人のみながみな信仰ある者だったわけもない。今のウィリアムズバーグとはまったくちがう。ペサハのシーンではみなが信仰ある人に見えるのに。おもしろい。このあたり、もっと知ってみたい。こんどI君にメールして聞いてみよう。アメリカの中の一種独特な移民たちの小さな世界、友情、哀愁、音楽が、これまたデ・ニーロのDeer Hunterとオーバーラップしたりしながら、だけど映画ってこういうものをいうんだよなあって思える名作。


「メシュガ(またはムシュガ)(meshuga=狂ってる)」「シュマック(schmuck=アホなヤツ、ワ〜サイアク、)」なんていうイディッシュ語も。
街角の様子もすばらし。


ペサハの祭りのころのシーン。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中