カテゴリー: ユダヤの暦

ハヌカの夜

一昨夜のハヌカのパーティーに続き、
昨夜はザグレブにあるユダヤ系の老人ホームで行われた
ハヌカの集いに出席。

ホロコーストで身寄りをすべて亡くした人、
戦後に幸せな家庭を築いて今はここにいる人、
ここに住む高齢者の多くはユダヤ人。
その第二次大戦中のホロコーストを生き延びた彼らたち。

住居人たちと家族がそろったダイニングルームで
ハヌカ一日目のキャンドルが灯されると、
一生懸命練習を重ねたであろう女性コーラス隊の、
80代とは思えない澄んだ伸びやかな声でハヌカの歌とピアノが響き渡る。
彼女たちにとって、
歌い続けることはとても大切なこと。
虐げられ奪われ殺された民族であるユダヤというアイデンティティを、
誇りとするもの。

クネイデルのスープが運ばれ、
それからメインに温かいラトケスと温野菜。
そしてこれまで食べたクロアチアのケーキでも
ひょっとしたらいちばん美味しかったフルーツケーキ。
家族団らんのひととき。
ハヌカなひととき。

エルサレムからメールが届いた。
ホロコースト体験者を両親に持ちドイツで生まれ、
家族とともにトロントへ移住したのち、
ひとりでエルサレムへと移住してきた、
その独り身の女友達。
知り合って長い、
60代に差し掛かろうとする彼女は、
特に年末、クリスマスにハヌカ、
この時期にはいつもよりも増す孤独感にボロボロになる。

それがほんとうにどういうことなのか、
彼女のその孤独を誰も心から理解してあげることなどできない。
この先もたったひとりで生きることになりそうな彼女。
そんな人生を選んだのも彼女自身。
だけどそれじゃあちょっと、友だちとして冷たいじゃないか。
人生自分ではどうしようもないことだっていっぱいあるんだもん。
迷路に迷い込んだ彼女になにを言ってあげたらいいのか、
大丈夫だよ、いつでもメールちょうだいね、
それぐらいしか言ってあげられない。
エルサレムからザグレブに来る前にも
「いつでも遊びに来てね」、
そう彼女に告げては来たものの。

家族。

これ以上に現世で大切なものってないんじゃないかな。
そう思ったりしたハヌカの第一夜。

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ハヌカの夜” への2件のフィードバック

  1. キャンドル全灯の説明ありがとございます。
    あれはデモンストレーションだったのね。

    ホリデーシーズンはどんな背景があったとしても
    やっぱり一人で過ごすのは辛いもんです。
    仲の良い友達が帰省するので独り身さんを探すのに苦労したわ・・・。

    いまでこそ相方+猫2匹でひっそりとホリデーしてますが、
    それでも私は毎年この季節になると、
    「今年も一緒に日本の家族と過ごせなかった。」と
    とってもうしろめたいきもちになります。
    もっとお金持ちになったらバカ高い航空券もポンっと買えるのにな~。

    ところで、名刺。ハイ、作りましょう!
    名前かまずにすむカモよ。
    テーマもこの際、kamo: lots of “maybe”なんつ~のは???
    (意味わからんですな、スミマセン)

    1. チプサル母さん。

      あ〜〜〜、わかりますう、日本の家族と過ごせなかった〜〜〜、これ。
      毎年そう思ってますヨ、わたしも(笑)。
      両親とはあと何回会えるんだろう、とかね。
      飛行機代、ほんまぼったくってますよねえ・・・。ボソっ。

      はい、名刺、作りますワ〜。
      ね〜、lots of maybe、これって日本人そのものかも?
      (YesでもNoでもなくMaybe。笑)

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