カテゴリー: ユダヤの暦, ユダヤ雑学

なにをしましょうか5769

決断の日。
Freedom of choice.

あなたは今年はなにをするのですか?
そのための積み重ねを一昨年でして来ましたか?

世のモラルのために、
世の他のひとたちの行いの責任を持てますか?
あなたは?
そしてあなたは?

これがユダヤの新年、
ティシュリの月のついたち、
初てめの人間アダムの生まれたこの日に
神に尋ね、尋ねられること、
神が、頭の上の存在が、この世にいると確認する日。

その新年からの10日間、
この一年の行いから
なにを改めなければならないかを反省し
神に許しを請うヨム・キプールに向かう。

ザグレブの知人でユダヤ人のL氏と奥さんにディナーによばれたとき、
かつて某大統領のアドバイザーを勤め、
今も一政党の党首であり、
わたしの父より少し若いぐらいのL氏に
「君はなにがしたいのですか?」
と尋ねられた。
それから数ヶ月が過ぎた今もまだ、その答えは見つからないまま。

そんなL氏はこうもいった。
「よい人というのはね、お金を持ってるとか、
学歴があるとか社会的地位とかそんなことじゃない。
人を助けたことがある、それがよい人です。
ぼくはいつも人々に聞きます。
あなたはこれまで人を助けた、力になってあげたことがあるのかと。
さあ、君はこれからなにがしたいのですか?
What do you want to do?
ぼくと家内は異邦人の君の力となる義務がある。
したいことがあればなんでも協力しましょう。」

あり難い言葉だ。
さあ、わたしは今年はなにをしましょうか。
わたしは、今年はなにをしなければならないのでしょうか。
そんな簡単に答えが出せたなら、
そしてこの世の中のみんな、一人一人が、
今年しなければならない社会へのモラル的タスクを考えたらば、
もうそれだけでもこの世は素晴らしい方向に進むはずだ。
ああ、わたしはなにをすればいいのでしょう。
割れたざくろのようにあたまがいたい・・・。

と、今年もそんな時季がやってきた。
エルサレムではロシュ・ハシャナの晩には
シャナ・トヴァ、甘い一年になりますようにと家族が集う。

エルサレム、NY、メキシコシティーから
ロシュ・ハシャナのメールがいくつも届いて、
久しぶりにNYのI君と長電話。
なんの遠慮もいらない友とたまにの長話はええもんよね〜。
あの人はどうしてるかなあ〜、
彼女は元気かな〜、
彼はがんばってるだろうか。
あちこちに散らばる友の顔を思い浮かべながら、
蜂蜜のお酒でも飲んじゃおっ。
ザグレブではザクロにはまだ早いロシュ・ハシャナです。

過去に書いたロシュ・ハシャナは*こちら

カテゴリー: 月と太陽の傾き

confusion

あははっ、
わたしって実は意地悪なのかもしれない。

以前この家に住んでいたイスラエル人宛に
いまだにときどき電話がかかって来る。
たいていはイスラエルからだ。

「ハロー?XXXさん、います?」

ヘブライ語でそういうからヘブライ語で答える。

「番号まちがってますよ」
「えっ?本当?XXXさん宅じゃないの」
「ちゃいますよ」
「・・・」
「・・・」
「でも、そこ、クロアチア、・・・ですよね?
 ”クロアチア”のその番号にかけたんですよね???」
「はい、クロアチアの、その番号までかけられましたけど、
 まちがってますヨ」

それじゃあいったいあたしは、
クロアチアでヘブライ語を話す誰と話してるんだろう?

って、ふしぎでならないバイブレーションがよーく伝わって来る。

こんなことが一週間に一度ぐらいはありますな。
その元住人の新しい電話番号をわたしは知らないから、
どうしようもないんだけど。
まあ、もちっと説明してあげてもいいんだけど、
それをしないわたしは
やっぱり意地悪なんじゃないかって思ったりする(笑)。

ねえ、くーし。

カテゴリー: くーし&たんたん

1.2.3…

チョイチョイ、お風呂で水遊び。

だけど
一歳半になってちょっと大人になった彼女は
もう前みたいには泳がないのだった。

ちょっと寂しいなあ〜。

ねえ、くーし、君もか?

カテゴリー: ホロコースト

もうひとつ

木曜の晩にシサク(ザグレブから車で40分ほど東、ヤセノヴァツやボスニア国境に近いかつての工業都市)で行われたバロック音楽のコンサート。

毎年この時季にクロアチア北部のヴァラジュディンというバロック風の町で開催されるバロックミュージック・フェスティヴァルと、イスラエル建国60年記念行事の一環として、シサクの旧シナゴーグにてイスラエル人音楽家たちによるコンサートが行われた。曲目はヴィヴァルディンなどのバロック音楽とバロック調ユダヤの歌。シドゥールと呼ばれる祈祷書の句やシャバット(安息日)の訪れを祝う曲など、ミズラヒ系やアシュケナジー系とはまったく別の、ああ、ひょっとしたらかつてはこういう世界もあったのかもしれないと優雅な夢のような世界が広がる。

このシサクという街だが、その歴史は二千年以上昔に遡り、トルコ、ローマ、クロアチアといういくつもの民族で作り上げられたそうだ。そして鉄や石油などの工業で栄えていた重要な街だったのは過去の栄華。今では日々の生活も厳しいという。

そんな工業で栄えていたシサクの街の中心にはシナゴーグが建ち、かつて200人ほどのユダヤ人が住んでいたのだが、ここもまたチャコヴェツやその他の町と同じくホロコーストによってほぼ全滅となった。現在は2家族だけ、実際にはその一家族だけがこの街に住んでいるのだが、次世代ではハラハ(ユダヤの法)でいうところのユダヤ家系ではなくなってしまう(ハラハでは母系または正統派による改宗者がユダヤと認められる)。

高天井に床を作り二階建ての音楽学校となったかつてのシナゴーグ。今も残るは当時の床に螺旋階段だけ。下ろされてしまった屋根のダヴィデの星の跡、その不在と1880-1941の文字になんだか心が痛かった。

*明日も朝から農村へ出かけるなどちょっとバタバタしてまして、しばらくコメントの返事、遅れますワ。でもひとつひとつ読んでますので引き続きコメント、ご遠慮なく〜。

カテゴリー: ユダヤの暦

Rosh Hashanaがやって来る

小雨の寒いザグレブ。
ようやく間に合ったドラツ市場。
客足もまばら、早々に店じまいの午後1時半。

白雪姫のりんごはこれだったのかも?
シャキッと甘酸っぱいLonjon(ロニョン)をもらって
おおっ?あなたはなにもの?
どんぐり?
くり?
アーモンド?

「食べてごら〜ん」

土に風に雨にさらされ皺しわのおばちゃんが差し出す。

ポリッ、ポリッ、

う〜む、知らない味だ。
りんごのようで木の実のようで
キブンは木の実いっぱいほっぺに頬張ったリス。
おや、でもなんだか美味しいやん。

ĆIČINDRA-ŽIŽULA

魔女のおまじない?

インドナツメなんだって。
南クロアチアのザダールやドブロヴニクで穫れるそうだ。

来週の月曜の夜はユダヤの新年ロシュ・ハシャナだよ。