カテゴリー: 月と太陽の傾き

ユダヤ映画祭

昨夜、ザグレブの最も古い非常に由緒ある(単に古い、とも言う・・・笑)映画館で「ユダヤ映画祭」のオープニングがあり、もちろん行って来ました。がしかし、いつものごとく、エルサレムーザグレブのカルチャーギャップがピンと来ず、ええ、Tシャツにスカート、サンダルという思いっきりカジュアルな服装で行ってみたら。やー、みなさんおしゃれしてきてるではないですかー!ま、でも、いいや(笑)。しかも、おおっ、フラッシュが眩しいっ、カメラマン多し、テレビカメラも来てるやーん!あ、あの人この人、テレビ人たちも。ま、でも、いいや(笑)。

というのも今年のこの映画祭の審査委員長は、ハリウッドの大物映画プロデューサー(製作者)であるブランコ・ルスティグ氏。「シンドラーのリスト」や「ショアー」(失礼をば!間違いです)「アメリカン・ギャングスター」「グラディエーター」などを手がけたこのルスティグ氏、実はハリウッド進出前はクロアチア一の映画会社ヤドランで映画製作に携わっていたザグレブのユダヤ人。アウシュヴィッツから生還した人でもある。

昨夜上演された映画は二本ともホロコーストに関したものでしたが、一本目は1960年のユーゴスラヴィア映画、第33回アカデミー賞の外国語映画賞受賞の「Deveti Krug(The Ninth Circle)」。第二次世界大戦が勃発し、ナチの足音が聞こえ始めたザグレブの若いユダヤ娘とカトリック青年の恋、モノクロな世界のストーリーがとても美しい。

(クリックして映画を見る?)

そして二本目は実話に基づいた「Die Fälscher(邦題:ヒトラーの贋札)」。主演俳優がなんともいい味で、収容所での偽札作りとそれほど悲壮感が感じられないホロコースト映画。日本でも上映しているみたいなので、ぜひ公式ウェブをご覧ください。

この二本の上映終了後終に、この映画祭のゲストの一人、「Die Fälscher」に登場する実在の人物アドルフ・ブルガー氏(この映画の関係で日本にも行かれてますね)への公開質問が行われたので、わたしは席を前列に移動。問答が終わって隣りのお兄さんがよっこらしょーと立ち上がり、何気なくちらりと見てしまたその横顔に、あれ・・・?


「・・・あー!今映画に出てたでしょー!」

「えっ? そうだよー、俺だよ、ブルガーだよ、わはははーっ!」と大笑いされておりましたが、そうです、今さっきスクリーンで見たブルガー役のアウグスト・ディール(August Diehl)でございました。いやー、その辺のお兄さんとまったく変わりなく、全然気がつきませんでしたヨ、ほんまに。スクリーンではおじさん一歩手前の感じでしたが実際は30代前半の、やっぱりその辺の優しそうなお兄ちゃんです(しつこいって?笑)。

それからしばらく彼と雑談してから、ルスティグ氏のところへ。ホロコースト関連の映画では、収容されていたユダヤ人の信仰者がどのように収容所で信仰を保持した、または信仰を捨てたかという話しがまったくといっていいほど取り上げられませんが、これはなぜでしょう?これまでのホロコースト映画の多くは、どのようにあの状況下を生き延びたか、どれほどひどい状況だったか、そういったテーマがほとんどですよね。と、アウシュヴィッツを経験した人でもありそしてハリウッドでホロコースト関係とその他の映画製作に携わって来た彼にお聞きした。ルスティグ氏は簡単に少しだけ話してくださったが、どうも長い話になりそうだと思われたのか、映画祭が終わってからゆっくりお茶でもしながらどうですか、と言っていただき、ええ、もちろんお断りするわけがありません。ということでこの対談の続きは来週かさ来週に。さすがに次回はTシャツにサンダルはやめますヨ、ちゃんと靴にします(笑)。

(ちなみにルスティグ氏の名字の一般的なカタカタ表記はラスティグとなっていますが、これ、間違いですね。名字のスペルもLUSTIGで地元クロアチアでも国際的にもルスティグ、「ラ」とは発音しないですね)。

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ユダヤ映画祭” への6件のフィードバック

  1. こんにちは。
    ルスティグ氏の製作したショアーという映画はClaude Lanzmann監督のものとは違うものですか。あの映画はさすがに最後までみきれませんでした。

  2. 黒沢さん。

    あれ?ショアーって書きましたっけ?と黒沢さんのコメントではじめて気づきました。間違いですね、仰る通り、ショアーはルスティグ氏のプロデュースではないです。どんな間違いなのか、書いたわたしにもわかりません(笑)。ルスティグ氏がプロデュースした他の映画では、グラディエーター、アメリカン・ギャングスター、キングダム・オブ・ヘブン、など。

    ショアー、かなり長かったですよね。昔NHKでやってたような記憶があります。

  3. ええ、が熱になりそうです。しょばらくレンタルショップに行っていないので。関係ないのですが、私は街で、ザ・ピアニスト(戦場のピアニスト)の映画の主役をした、エイドリアンでしたっけ?に出逢い、ひげもじゃで、帽子をかぶっていたのですが、帽子をさっと、取り、あ、キリストがいた!!!と思いました。紳士的で、恋とかではなく、オドロキマシタ。

  4. 宗教が嫌われるようになったのは神よりもお金に価値がおかれるようになったからでは。ユダヤ人にはお金もうけの上手な人が多いですが、ユダヤ教と金銭はどう共存してきたのでしょう。イスラム教徒にもお金持ちはいっぱいいるし、やっぱり宗教はお金によって代替されるものではないのでしょうね。

  5. 黒沢さん。

    物質が溢れると宗教は一見、廃れたように見えますね(実際はもっと必要となるように思いますが)。ユダヤ=お金儲けが上手、というか、流浪中、普通の仕事に就くことを禁止され、そういうお金関係の職業をあてがわれたりしたこと、流浪して来たので現実的なこと、まあそんなところにユダヤ人の金銭に対するアイデアや感覚が養われて来たのでしょうね。教えの中では、お金儲けしろというよりも、パラナサといって生活するために稼ぎなさいとあります。

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