カテゴリー: ユダヤ雑学

ユダヤ的、命と世界の関係

先日書いた短い原稿に、ユダヤには「一人を殺すことは全世界を破壊することだ」という教えがあるとちらりと触れたのだが、昨日ニュースでポーランドのワルシャワゲットーからユダヤ人を救った女性が亡くなったと知った。彼女はスカートの中やスーツケースの中に子供たちを隠して、ゲットーから逃がしたのだそうだ。

さて、その「一人を殺すことは全世界を破壊することだ」だが、元々これはミシュナ(250年頃にラビ・イェフダ・ハナシによって編集された伝統と律法の解釈書。トーラーの口伝集)の犯罪法とモラルについてまとめられたネジキム(損害)編、サンヘドリン*:第4章ミシュナ5に書かれている。

そこでは、
法廷で犯罪に対する証言をする人は細心の注意を払い嘘のない事実だけを証言しなければならない。エデンの園の住人であるアダムとイヴ、そのアダムを殺せばそこから子孫は生まれずこの全世界は滅びてしまう。人はみな神の創造物でありアダムであり、つまり一人を殺すことは全世界を滅ぼすにあたる。それを心して証言せよ。
といったことが説かれている。

2500人の命を救った彼女は、2500の世界をも救った。

あっちでもこっちでも嘘の証言や簡単に命が奪われる現代です。

*ミシュナ:紀元250年頃にまとめられた口伝トーラー(ラビによる伝統と律法の解釈)、イェフダ・ハナシ編纂
*タルムード:ミシュナの解釈。ミシュナとゲモラ(ミシュナの解釈。アラム語で書かれた教科書)によって構成
*サンヘドリン:ユダヤの最高法廷議会(和訳はこれでいいのかな?このサンヘドリンは現在は存在しない)

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