カテゴリー: ユダヤの食卓

問題はチーズケーキ


ユダヤの食事ではカシェルという規定がありますが、このカシェル規定にはどの食品を口にしてもよいか、屠殺方法、食品の分別、たとえばすべての食品は肉製品、乳製品、卵や魚などそのどちらでもない中立的な食品の3つに分かれるといったことなどがあります。

食品カシェル規定では、肉製品と乳製品を一緒に調理すること、食べることは禁止され、マクドナルドでもチーズバーガーはメニューには見当たりません。また肉製品を食べた後3~7時間は乳製品を取らないことになっています。なので、ステーキのあとのコーヒーには豆乳などでできた代替ミルクが出てきますし、乳製品を使わずに卵白などを用いたなんちゃってクリームでのアイスクリームやケーキがよく食べられます。おいしい?うーん、いろいろ。イスラエルのデザート、本物のクリームやチーズを使っていても、正直言ってあまりおいしいと思ったことってないかも。

おいしくないデザート、その代表がこれ、ベイクド・チーズケーキ。完敗、失望です。写真がその張本人様。見た目はおいしそうでしょ?はははっ、また騙されちゃいました。

あの歯ごたえが、って、チーズケーキに歯ごたえというところですでに何かが間違っているような気がするのですが、その歯ごたえがまるで「発泡スチロール」。白いチーズケーキを噛むとこう、キシッキシッと発砲スチロースの音が聞こえてきそうな感覚。エルサレムのあの店のもこの店のもどの店のも、そうなのですワ。ちなみにレア・チーズケーキ、ベイクドよりも食べれますが、なんというか・・・むっちゃ甘い!チーズ味の滑らかなお砂糖、でしょうか。

あえてつけたすと、牛乳もひたすら不味い。なんていうのかなあ、水で薄めたシリコンのような牛乳。私、水と牛乳の組み合わせはダメなのですよ。なぜか薄い牛乳って、ダメ・・・。しかも、ビニール袋に入っているから、いかにも「乳」という感じでイヤナノヨ。普通にパックに入ったのも最近よく見かけるようになりましたけどね。

おいしいチーズケーキ、現在の切実な願いです。

カテゴリー: 心と精神の浄化

自らの舌と口を守る者は、自らの魂を危険から守る

エルサレムには金曜の日没から土曜の夜、明るく輝く星が肉眼で3つ見えるまでの24時間とちょっとの休息日がある。ユダヤの世界では安息日(シャバット)と呼ばれているその日。

街の商店もレストランも企業も、そして公共の交通機関はすべてお休み。道行くのは歩いている人たち。車もあまり走っていないし、近所からも大きな音楽なども聞こえてこない。聞こえてくるのは家族が集うの食卓の音と、その温かいにおい。やはり「幸せ」って何よりもすてきだと思う。

私は一週間の6日間を自宅、または企業のコンピュータの前でコツコツした孤独な作業をしながら過ごす。仕事だからそれは仕方がないが、そろそろ一日ぐらいはコンピュータも浮世も関係のない静かな世界ですごしたいと思う頃に、金曜がやってくる。これはありがたい。休みには、コンピュータを離れて本を読む。できるだけ、その時の自分の心の状態にピンと来るものを読む。

以前、旧ブログで何度か紹介したラビ・ホフェツ・ハイムというユダヤの賢者の教えを書いた本を、休みの間に久しぶりに読み返してみた。相変わらず、濃い~い核心的な精神世界がそこにある。その濃い~い本にも引用されているのが、ヘブライ語で「ミシュレイ」という旧約聖書の「箴言(しんげん)」の言葉。箴言はダヴィデ王の息子ソロモンの言葉であるという見方もあり、そうすると3000年ほど前の話になるけど、人の本質はどうも時間と共に変化・向上するものではないらしい。

ミシュレイ(箴言)から引用(順不同):

参考にはこちらの本もどうぞ:Malbim on Mishley

「愚かなる者よ、いつまで愚かであることに愛着し、智慧をあざ笑い続けるのだ?いつまで知るということを拒むのだ」

「智慧を得なさい、分別を得なさい。智慧を捨ててはならない、智慧はあなたを守るだろう。智慧を得ることに勝ることはない。できるならば、分別も得なさい。智慧を愛しなさい、それはあなたに誉れをもたらすだろう」

「私(神)はあなたに智慧と、正しい生き方を教えた。歩くうえで、あなたは何にもたじろがせず、走ってもつまずきはしない。これまでに学んだことを忘れてはならない。それはあなたの命であり、それを守らなければならない」

「歪んだ者の道をゆくな。歪んだ者の行いをまねるな。それらを避け、通り過ぎなさい。歪んだ者は悪事を行わずには眠れず、誰かを傷つけなければ眠れない」

「本当ではないことを決して話してはならない」

「もしあなたが自分の口から出た言葉に捕らわれたり罠にかかったならば、急いであなたを放すようにその者に告げなさい。罠にかかった鳥やシカのように、あなたは急いでそこから逃げなさい」

ソロモンの格言集:

「賢き者は智慧を蓄え、愚かな者の口は今にも破滅するのである」

「憎しみを隠す者の唇には嘘があり、中傷をするのは愚かな者である」

「他者について話すことは愚かであり、智慧のある者は沈黙する」

「噂話(中傷)をする者は秘密をもらし、誠実な者は事を秘めておく」

「愚かな者は自分の尺度が正しいとし、智慧のある者は助言に耳を傾ける」

「嘘の命は短く、真実は永遠に生き続ける」

「愚かな者は罪を分かち合い、正しき者は神のよき意をわかち合う」

「賢き者の舌は智慧を語り、愚かな者の口は無知を語る」

「賢き者が愚かな者と論ずるとき、愚かな者は怒り、嘲笑い、満足することはない」

「癒しの舌は命の樹となり、よこしまな舌は精神を傷つける」

「不忠な者はいさかいを植え付け、陰口は友を引き裂く」

「自らの舌と口を守る者は、自らの魂を危険から守る」

カテゴリー: ユダヤの食卓

エルサレムの魚

金曜日の日没ちかく、

「あと40分で安息日がくるよ~、安息日に向けての準備を急げよ~」

と、いうかのように、エルサレムの街には空襲警報のような、味も素っ気もないサイレンが2分ほど鳴り響きます。

金曜日の午後、安息日がはじまる前のマハネ・イェフダ市場は大混雑。
押し合いへし合い、みな安息日に向けての買出しと準備に追われます。

マハネ・イェフダ市場の魚屋さん。

右から、フナか鯉の種類でユダヤの安息日の食卓には欠かせない。(こちらを参照)

真ん中の長ぼそいのはヘブライ語でブリと呼ばれる魚。ちょっとはまち系の味。そして奥の右側は、ヘブライ語でデニス(英語ではsea bream)という鯛の種類で、なかなかおいしい地中海の魚。鮮度もかなりよいので、お刺身にもできます。赤いのはサーモン。値段は張りますが、なかなか新鮮で、生でもOK。

エルサレムの魚屋さんでは、ユダヤの食品カシェル規定のため、タコやイカ、ヒレや鱗のない魚介類はまったく見つからず。そりゃ、売ってないですわなあ・・・。

でも一般的に魚は高いなあ~。