2009/10/22 at 1:48 pm (月と太陽の傾き)
トーキョーの続きを書こうと思いつつ・・・・
3時間、ひとりで卯辰山を歩いたけれど、
まだまだほんのカケラにしか辿り着けない。
家の裏の梅の橋を渡って東山へ。
この辺りは昔は東の郭といい、お茶屋が並び芸妓も多く賑やかな街並だったという。
わたしにとっては子供のころからの遊び場。
ここから卯辰山へ上がる坂のはじめにある寿経寺。
この寺に奉られている七稲地蔵はこの界隈でも特に馴染み深い。
安政五年(1858年)、加賀藩で起きた大飢饉により米価が高騰。
米が食べられず困った町民たちが七月十一日の夜、
金沢城を見下ろす卯辰山に登り「ひもじわいや〜米くれまいか〜」
藩主に届くよう叫び続けた。
この騒動の首謀者たち七人のうち五名が処刑、
牢死した二名がこうして七稲地蔵として供養されている。
金沢の歴史研究家のかつおきんや先生がこの騒動について書かれた
「安政五年七月十一日」という本や、
幕末の卯辰山が舞台のちょっとふしぎな「らくだは空を飛んだか」など、よく読んだなあ。
その七稲地蔵の坂道を登り卯辰山へ上がると望湖台へ。
今日の日本海を眺める。
やっぱり海の見える街がいい。
望湖台からユースホステルに向かい、
そこから山道を花木園の谷へ降りる。
誰一人いないぐるりと木々に囲まれた谷の、
枯れ葉で色ついた芝生の上でごろり。
空が高い。
日がかげり冷え出した谷の急な斜面を上がって卯辰町へ降り、
毘沙門を裏から抜けてまた東の郭、梅の橋、家。
ただいま。







次は鈴、持ってかなあかんなあ(笑)。
でもほんと、クマが出るそう。鈴をつけた方とすれちがいます。
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2009/10/19 at 7:13 pm (月と太陽の傾き)
カナザワの家の大規模な改築は20年ほど前。その当時わたしはキョウトに住んでいた。おかげで子供時代のレコードや漫画などは新しいわたしの部屋の押し入れにはない。残っているのは生まれてから高校までを綴った数冊のアルバム、中学時代によく聴いていたカセットテープが詰まった箱、絵本、そしていっぱいふくれあがったキュッと結ばれたスーパーのビニール袋。その中に、中学、高校のころ授業中にこっそり書いては友達と渡しあった手紙たち。あれからはじめて、解いてみた。
一瞬にして、25年以上もの時が戻る。
セーラー服の、ブレザーのわたし。制服のリボン、丸文字、もらった第二ボタン。あやちゃんに、きしゃしゃに、こんこに、みほちゃんに、あっちゃんに、おかぶちゃんに、なつこに、りんに、駆け引きなしの、ト、モ、ダ、チに宛てたもらった恋ばなし。実った恋、振られた恋、横恋慕、待ち伏せ。ずっとあきらめ切れなかった彼。きらきら眩しい内灘の海、香林坊のバス停、自転車、校庭、あのメロディー。すべてがそのビニール袋の中で、ヤバいくらいに懐かしく甘酸っぱい、あの世界。80年代。
大沢誉志幸。去年25周年を向かえた彼は、25年前のあのころ、いちばん好きだった人だ。内灘の塾の帰り、男先生が家まで送ってくれる車の中、あけみちゃんやゆうこちゃんたちといつも大合唱していた「ひとつ残らず君を悲しませないものを君の世界のすべてにすればいい そして僕は途方に暮れる」、圧倒的な「ペシミストオプティミスト 僕がいてもコンフュージョン」。お小遣いで買った彼のLPは、清志郎のと一緒にどこかへ行ってしまって、もう手元にはない。
そして2009年。iTunesで手に入れた渋さの増した、でもあのころと変わらずハスキーな誉志幸殿をipodで口ずさむ。50を過ぎた今も彼は、自分のイメージする音と映像に妥協することなくこだわりつづける人なんじゃないかと、自分の呆れるほどの中途半端さにもどかしさに溺れそうになりながら(彼と比べることすらがそもそも間違ってますが。笑)。
で。
2003年に発売され廃盤となった誉志幸殿のDVD「ARABLE」、探してますがほとんど入手不可能な今。どなたか、もういらないよ〜あげるよ〜原価で売ってあげるよ〜という奇特な方がいらっしゃらないでしょうか?いらっしゃったらメールにてぜひぜひご連絡くださいませませー(←無期限デス)。いや、本気よ(笑)。あのころのパワフルな彼をもう一度観てみたい。
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2009/10/16 at 5:37 am (月と太陽の傾き)
ザグレブならドラツ、エルサレムならマハネ・イェフダ、キョウトなら錦。市場大好き。カナザワのうちから歩いて15分ほど、今はこの街の代名詞のひとつともいえる、加賀藩時代からざっと300年近く続く近江町市場(おうみちょういちば)。近年では観光客様御用達の回転寿し、「甘エビ、カニ、地方直送します」のお魚屋さんも目立ち地元の人にはチョイ値が張りすぎるような傾向ですが、金時草(きんじそう)など加賀野菜も美味しそう、うちの食卓の多くはやっぱりこのおーみちょーからですな〜。

いつもの八百屋さん。

「お葱ある〜?」
「あるわいね!なにすんがぁ〜?」
「おなべ」
「ほんならぁ〜、こっちや、下仁田。やわらかいぞぉ、もってくまっし!」
加賀野菜のお店。

タラを買うならこのお魚屋さん。


おっ、冬のお魚、ハタハタがまん丸ですなあ〜。
そしてお隣のエムザ(旧名鉄デパート)の地下へ。
ときどきやって来るみたらし+わらび餅屋さんに遭遇。
カナザワにはキョウトみたいに甘味屋さんがないのよね〜。

「待っててん〜!美味しそうやなあ〜」
パチリ。
「あっ!そんなん撮らんといて〜!売れ残ってるみたいやんか!今入れるし!」

「はい、こっち撮ってね(笑)」

「オニーサン、いつまでいるん?」
「今週いっぱい、そのあとナゴヤ」
「ふ〜ん、大変やなあ。また来てね〜。待ってるし〜」
「おうっ、僕のファンやって正直に言ったらええのに。ナゴヤまで追っかけて来るか〜?ニヤリ」
「い〜や、ここで大人しく待っててあげるわ〜。ニヤリ」
ここのみたらしとわらび餅は美味しいのですよ。
欲をいえば、この出店の横にでもちょっと一服できるテーブルと椅子があればね〜。
買い物ついでにここでお茶が飲めてお団子が食べられたらもっと売れまっせ〜。
追記。あう〜・・・近江町でときどきお茶するカフェ、載せ忘れた〜。
シャシンないからまた今度ね(笑)。
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2009/10/13 at 9:30 am (月と太陽の傾き)

カナザワの、
内灘。
丘を登りつめると開ける視界に、
わたしの背中のうしろのすべてが過去になり、
目の前に今広がるその海だけが世界のすべてになる。
まだ帰国してからハンドルを握るのを躊躇ったまま、
よく晴れたカナザワの午後、
裏山の卯辰山の秘密のカフェから
手を伸ばせば届きそうでだけど遠い内灘の海を眺めた。
今もゆらゆら幻のように揺れている子供時代からの数え切れない思い出たち。
さらさら砂丘からこぼれ落ちる。
わたしの小さな世界。
内灘は、世界一切なくて、世界一美しい海だ。


*シャシンで見る nippon nikki 2009。
ときどきドキドキ更新してます。
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