2009/11/18 at 9:05 am (勝手にレコメンデーション )
しばらくお休みしていたハワイアンレッスン の第5章が更新されました。
以下、葉っぱの坑夫のだいこくさんによるレビューです。
■Based on a True Story 「ハワイアンレッスン」(日本語)
テキスト:大桑千花
切り絵:川瀬知代
デザイン:Yoshimean.T
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http://happano.org/hawaiian_lesson/index.html
第5章
5-1 あるがまま
5-2 生きたい
5-3 嫉妬
5-4 エゴイスティック
この作品はbased on a true storyとあるように、著者自身の体験が元になって書かれたものです。しかし、写真が必ずしも「真」を写さないように、ひとたび文字に書かれ作品となったものは事実そのものと同一ではあり得ません。どんな体験もどんな事件も、書くという行為の中で一つの独立した世界を形成し、だからこそ作品と言われるものは、他の人(部外者)が読んでも楽しめるものになるのだと思うのです。第5章は、今までにも増して著者が苦労して書き上げたパートです。大桑さんはこの作品を書くことに実に真摯に向き合ってくれていますが、それは書いても書いても書ききれない、という表現上の問題と、過去の(とはいえ今に連続する)自分をどう扱っていいか、対象となっている自分をどこまで突き放して他人のように見ることができるか、という問題が混ざりあった大変さなのではないかと想像しています。この連載を決めたとき、大桑さんと間でこの物語は希望の物語であると大きくは解釈したつもりでした。そこから大きくはズレていないだろうということを、川瀬知代さんの明るく生命感あふれるトーンの絵と毎回合わせながら、確認しつつ進めています。川瀬さんのギャラリーページも更新しましたので、ぜひご覧ください。
1 Comment
2009/11/16 at 7:13 am (勝手にレコメンデーション )
ここ最近自転車での図書館通いが楽しい。
カナザワのうちの近辺には玉川町に市立図書館、本多町に県立図書館がある。おーみちょーをもう少し行った玉川町の図書館はこどものころから馴染みがあり、新しくなった今も天気のよい午後にぴったりのゆったり図書館。が、本多町には兼六園下からお城の脇を自転車で10分、気になる本が多い。
ユーゴスラヴィアの作家ダニロ・キシュ(セルビア語でДанило Киш・1935ー1989)の『死者の百科事典』と『砂時計』(彼のもうひとつの代表作『ボリス・ダヴィドヴィチの墓』は置いてなかった)の二冊を再読。今月21日に東京・本郷の東京大学法文2号館で行われるダニロ・キシュ没後20年シンポジウムが気になっていたので、久しぶりに読んでみたが読後感想、やっぱり・・・ヒジョーに、おもしろくない(笑)。
キシュはハンガリー国境に近くハンガリー系住民が多く住むセルビアのヴォイヴォディナのスボティツァ(Суботица)という町で生まれ、一般的には「ユダヤ系」作家と知られているが、キシュが幼き日にナチの手によってアウシュヴィッツへ送られたハンガリー系ユダヤ人の父と、ユダヤ人の血を引いていないモンテネグロ人の母を持つ。つまり母系でユダヤ人を定めるハラハ(ユダヤの法)に従えばキシュはユダヤ人ではないが、父系の民族を子のアイデンティティと見なすあの周辺の文化圏では、人々の目にはキシュは誰でもない父と同じユダヤ人として映った。そしてキシュ自身も文化的地理的にどこにも帰属できないユダヤ人、ユーゴスラヴィアの、として、セルビアからハンガリー、母の国であるモンテネグロ、大戦後はセルビアのベオグラードと移り住み、そしてユーゴスラヴィア崩壊によりユーゴスラヴィア人としてのアイデンティティも消失し、54歳でパリで病死している。
このキシュの持つ政治的背景と民族性から生まれた視点が彼を著名にしたが、作品についてはクロアチアでは賛否両論。が、セルビア生まれのユダヤ系となればクロアチアではあまりいい評価は得られない。日本では時おりおもしろいと耳にするが、わたし個人としてはキシュのこの物理的にも内面的にも「彷徨えるユーゴのユダヤ人」的なバックグラウンドにはかなり興味があるものの、上記の二冊では「それゆえの視点」の面白味を感じることはできず。また何年か過ぎてから再読してみるとちがったものが見えて来るかもしれないが(今回もそう思いつつ読んだのですが・・・)。
他、本多町でおもしろいと思ったユダヤ・イスラエル関連の本は、元米国大統領ジミー・カーター/著『カーター、パレスチナを語る―アパルトヘイトではなく平和を』、ホロコーストと宗教の関わりが興味深い、ヨーロッパ政治思想史学者・宮田光雄/著『ホロコースト「以後」を生きる―宗教間対話と政治的紛争のはざまで 』、先月他界したレヴィ=ストロース/著『悲しき熱帯』、元ハンガリー系正統派ユダヤの作家・エリ・ヴィーゼル/著『夜』。
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2009/11/08 at 6:17 pm (月と太陽の傾き )
いきなりですが(笑)、ご協力お願いいたします。
もし日本のどこかで、ユダヤ文化や社会に関するユダヤ映画(政治などを含むイスラエル関係の映画ではなく、あくまでもユダヤ文化的な映画)が上映されるとしたら?
各質問は一人一回だけお答えできます。
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追記:
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どうぞよろしくです〜。
期限はありませんのでいつでもどうぞ。
6 Comments
2009/11/05 at 9:31 pm (月と太陽の傾き )
カナザワ。NYヤンキーズの松井選手が日本人では初めてのMVPとなって彼の地元カナザワは大騒ぎ。ニュース速報で流れ、夕刊で一面を飾り、ご両親や出身校の星稜高校の恩師もインタビューに笑顔で答える。街が誇る最大級のヒーロー、バンザイッ!酒もってこーいっ!・・・が、野球にまったくキョウミがないわたし。少々過剰騒ぎのような、ま、でもいっか、確かに目出たいことじゃ。すごいなあ。な、いつものわたしとカナザワの、微妙な距離間。
イスラエル。そいつ、おれの妹のクラスメートのいとこの彼氏で、うふふ〜、だからそいつおれの知り合い!すごいっしょ?ヒーロー自慢は自分自慢。そこに悪気はない。そんなちょっとお人好し。住んでいた時はその単純さ子供っぽさに苦笑い、去ってみれば可愛い人たちであったとほほ笑ましく、また住んでみたいとまでは言わずもしばらく戻ってみたいと妄想にふける。
クロアチア。地元出身ヒーローはこき下ろす。意地でもサポートしない。ほんとはおれの方がすごいんだぜ、ふん。そう言いたげで、辟易しそうになるほどねじ曲がった嫉妬心。そんなメンタリティーに馴染めないまま馴染みたくないまま。住めばいつかは都となるのかならないのか、過ぎればそれもよき思い出となるのか。とにもかくもなかなか帰る気も起きず、カナザワの実家でぬくぬく生活が続く2009年晩秋。
インドネシアではありません(笑)。ソラと雲と水と木々が美しかった、霞が池。その日限りの兼六園無料開放の午後。ふだんももう以前のように無料に戻しませんかねえ・・・。と、多くの住人がそう思ってますが、といって反対運動など起きないのがもどかしい。
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